2020-03-03(Tue)

ノムさん逝く。戦後初の三冠王にして平成の最多勝利監督…世界史に名を刻んだ選手・監督としての功績を振り返る。⚾

前回の記事でも触れましたが、ID野球を駆使してジャイアンツ相手に奮闘し、近年はプロ野球界の御意見番として親しまれていたノムさんこと野村克也 元監督が、2/11に逝去されました。享年84歳。

わたしが野村監督の「ID野球」を目の当たりにしたのが高校生くらいの時なので、現役時代のプレーに関しては実際に見たことはありません。

しかしながら、長年プロ野球ファンをしていれば、キャッチャーという言わば゛フィールドの監督゛ともいえる重労働のポジションをこなしながら、打撃でも三冠王(打率、打点、本塁打)を達成することがどれほど困難であるかは、キャッチャーで三冠王に輝いた選手が世界の歴史上ノムさんたった一人であるという事実からしても、いかに凄い選手であったか分かります。

巨人のスタープレイヤー長嶋・王のライバルというイメージが先行しているノムさんですが、パ・リーグ記録である8年連続ホームランキングや7回の打点王、そしてMVPも5回獲得するなど、プレーヤーとしても゛野村克也゛は歴史に名を残す選手だったわけです。
なお、シーズン52本塁打も落合博満と並んで日本人トップタイの本数ですが、この記録は現在においても破られていません。

NMまとめ※2019年に球団創設50周年記念のヤクルトOB戦で教え子に支えられて代打で登場するノムさん。右は2009年TV番組での姿。


また、監督としても南海、ヤクルト、阪神、楽天の監督を歴任し、゛平成゛(1989年1月8日 ~ 2019年4月30日)の最多勝利記録1,053勝をマークした名将でした。

南海時代にプレーヤー兼任監督として優勝しているのも凄いことなのですが、特にヤクルトでの監督時代は在籍9年間のうち4度の優勝(うち三回は日本シリーズも制覇)という華々しい戦績でしたよね。

1992年と1993年の日本シリーズは、西武とヤクルトがそれぞれ4勝3敗で日本一に輝くという全く互角の試合が展開され、森・野村両監督の愛弟子である伊東勤と古田敦也の両捕手の存在がクローズアップされたシリーズでした。

そして、1995年にはオリックスの天才打者・イチローを徹底したインコース攻めで封じ込めるなど、キャッチャー出身の監督らしく、データの分析だけでなく駆け引きにも長け、短期決戦にも強い知将でした。

古田を球界のナンバーワン捕手に育て上げ、横手投げの高津を守護神に据え、捕手の飯田をセンターにコンバートし、三振かホームランかというタイプの打者だった広澤や池山にチーム打撃を植え付けつつタイトルも取らせるなど、選手の長所を見抜いて育成しながら勝利する手腕は見事と言うほか無いと思います。


一方、マスコミを通じた選手に対するボヤキや愚痴に対して、阪神の今岡や大豊、楽天の岩隈など折り合いが悪かった選手も多々いたことは公然の事実ですし、強打者への徹底した内角攻めは、しばしばデッドボール絡みの乱闘騒ぎに発展するなど、他球団(特に巨人)の選手・ファンからは嫌われる傾向にもありました。

また、゛球界の常識゛に拘った観点から大谷の二刀流にも入団時から長らく苦言を呈する(後日、大谷のスケールの大きさを認めて潔く撤回)など、必ずしも万人に受け入れられたキャラクターではなかったのかもしれません。

しかしながら、「野村再生工場」と異名を持つほどベテランの復活を実現し、適切な補強や適材適所の傭兵(コンバート)、クイック投法の徹底、強打者へのインコース攻め、そしてスコアラーに相手チームを徹底的に分析させ、あらゆるデータを駆使して巨大戦力を保持する球団に立ち向かい、実際に弱小球団を率いて4度も優勝を果たした『ID野球の野村監督』が、紛れもなく日本の野球史に残る名将であったことに異論を持つ者はいないでしょう。

そして、多くの教え子に慕われていたことは、楽天の監督としてユニフォームを脱ぐ試合で、相手の日ハムからも一緒に胴上げされたことや、OB戦で代打で登場した際の場内の盛り上がりと全員の満面の笑みからも分かりますよね。

個人的に野村ID野球の真髄ともいえるような出来事を目の当たりにしたのは1997年の巨人との開幕戦。
広島をクビになって入団したベテラン小早川毅彦が、球界屈指の沢村賞エース・斎藤雅樹から三打席連続ホームランを打って見事に勝利!

事前のミーティングでバッテリーの配球データを完全にインプットし、「前の打席でこのボールを打ったから次は勝負球にこれを投げてくるはず」という打席内での駆け引きも駆使しながら三連発という結果に結び付けました。
当時、テレビでこの試合を見ていて「まじかよ…ID野球ってすげえ!!!」と思ったのを強烈に覚えています。


プロ野球界で一世を風靡した野村語録の数々は当時のインタビューやその後に出版された書籍からも生まれましたが、ヤフーニュースでは「あなたの印象に残っている野村監督の名言」と題してアンケートを実施しました。
以下がその結果です。

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※ヤフーアンケートより

1位の「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」は野村監督のインタビュー談話としてとても有名な言葉ですよね。他にも「努力に勝る才能なし」や「失敗と書いて成長と読む」など、この中にはない名言も数多くあります。

わたしが個人的に心に残っているのは、ある書籍の中の一文である「配球も人生も、大事なのは緩急」という言葉です。
常に全力投球するだけでは視野が狭くなるし潰れてしまう。やる時はやる、抜くところは抜く、それがピッチングにおいても、人生においても大事だということ。
これを読んだときにわたしは物事に対する「頑張り方」について考えたというか、目から鱗が落ちる感覚だった記憶があります。


スター選手たちのライバルとして球界を盛り上げ、メディアを通じてプロ野球の発展にも尽力した球界の大功労者は、ID野球の後継者といえる指導者など多くの遺産をプロ野球界に残してサッチーのもとへと旅立ちました…

いちプロ野球ファンとして感謝の気持ちを込めつつ、御冥福をお祈り致します。


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