2019-08-10(Sat)

ディープインパクト急逝に想うこと・・・産駒のタイプも徹底検証!

7/30に競馬ファンにはショッキングなニュースが飛び込んできました。
日本競馬界の至宝であったディープインパクトが、持病であった頸椎の手術明けに患部を骨折し、安楽死の処置で急逝。

現役時に無敗での三冠達成を含めG1を7勝し、種牡馬になってからも7年連続でリーディングサイヤーに輝くなど、多くの記録を打ち立てた希代の英雄・ディープインパクト…ここで改めて彼の種牡馬成績と産駒の傾向を振り返ってみようと思います。

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※圧勝!(ダービー)、日本近代競馬の結晶(菊花賞)、この馬でも無理なのか…(凱旋門賞)、最後の衝撃!(有馬記念)。

注:母系の◯◯系は直仔ではないがその系統という意味。釈の関係によりストームキャットはストキャ、ネバーベンドはネバベン、ミスタープロスペクターはミスプロのように省略して記載。
なお、備忘のために記載しておくと、ストキャやヌレイエフやリファールはノーザンダンサー系、同じノーザンダンサー系でもデインヒルは便宜上ダンジグ系、サドラーズウェルズはサドラー系とし、ミスプロはレイズアネイティヴ系、シアトルスルーとAPインディ親子はボールドルーラー系と表記してあります。
また、シャトル=南/北半球の移動式種牡馬のことです。古馬の中/長距離G1を勝ってる馬は左端が◯になっています。
評価=競争実績をもとにランク付け。早熟のマイラーとレベルの落ちる豪州G1のみの勝ち馬は便宜上Cとしています。
※ 低実績=繁殖として低評価というわけでないことは言うまでもありません。


<種牡馬>
●トーセンラー(マイルCS):距離万能の普通タイプ、母系はミスプロ×サドラーのB評価⇒現役種牡馬
●ダノンシャーク(マイルCS):適距離1600mの晩成タイプ、母系はカーリアン×ネバベンのB評価⇒現役種牡馬
●リアルインパクト(安田記念、豪州マイルG1):適距離1600mの持続タイプ、母系はPキロ×インテントのB評価⇒シャトル
●ディープブリランテ(ダービー):適距離2400mの持続タイプ、母系はネバベンのA評価⇒現役種牡馬
◯スピルバーグ(秋天):適距離2000mの普通タイプ、母系はミスプロ×サドラーのA評価⇒現役種牡馬
●キズナ(ダービー):適距離2400mの早熟タイプ、母系はストキャのA評価⇒現役種牡馬
●エイシンヒカリ(イスパーン賞1800、香港C):適距離2000mの普通タイプ、母系はストキャ×カロ系のA評価⇒シャトル
●ミッキーアイル(NHKマイル、マイルCS):適距離1600mの持続タイプ、母系はデインヒル×ヌレイエフのA評価⇒シャトル
●サトノアラジン(安田記念):適距離1800mの普通タイプ、母系はストキャ×ミスプロのB評価⇒現役種牡馬
●トーセンスターダム(豪州G1を2勝):適距離1800mの普通タイプ、母系はミスプロ×NダンサーのC評価⇒海外で種牡馬
●リアルスティール(ドバイターフ1800):距離万能の持続タイプ、母系はストキャ×ミスプロのA評価⇒シャトル
●ダノンプラチナ(朝日杯FS):適距離1600mの早熟タイプ、母系はミスプロ系×Bルーラー系のC評価⇒海外で種牡馬
◯サトノダイヤモンド(菊花賞、有馬):適距離2400mの早熟タイプ、母系はダンジグ系×Hリーズン系のA評価⇒現役種牡馬
●ディーマジェスティ(皐月賞):適距離2000mの持続タイプ、母系はBタイム×サドラーのA評価⇒現役種牡馬
●サトノアレス(朝日杯FS):適距離1600mの早熟タイプ、母系はデインヒル×Bルーラー系のC評価⇒現役種牡馬
●海外馬サクソンウォリアー(英マイルG1を2勝):適距離1600mの早熟タイプ、母系はサドラー×ディンヒル(ダンジグ系)のA評価⇒海外で種牡馬
 
<繁殖牝馬>  
●マルセリーナ(桜花賞):適距離1600mの早熟タイプ、母系はNダンサー系×ターントゥ系のB評価⇒現役繁殖
◯ジェンティルドンナ(牝馬三冠、JC連覇、有馬、ドバイSC含む7冠):距離万能の普通タイプ、母系はダンジグ×リファールのS評価⇒現役繁殖
●ヴィルシーナ(Vマイル2勝):適距離1800mの持続タイプ、母系はミスプロ×ヌレイエフのA評価⇒現役繁殖
●ジョワドヴィーヴル(阪神JF):適距離1600mの早熟タイプ、母系はカーリアン×ターントゥ系のB評価⇒死亡
●海外馬ビューティーパーラー(仏マイルG1):適距離1600mの早熟タイプ、母系はストキャ×Pキロ系のA評価⇒現役繁殖
●アユサン(桜花賞):適距離1600mの早熟タイプ、母系はストキャ×レイズアネイティヴ系のC評価⇒現役繁殖
●ラキシス(エリ女):適距離2000mの晩成タイプ、ストキャ×ミスプロ系のA評価⇒現役繁殖
◯ショウナンパンドラ(秋華賞、JC):距離万能の晩成タイプ、母系はFデピュティのA評価⇒現役繁殖
●ハープスター(桜花賞) :距離万能の早熟タイプ、母系はNダンサー×トニービンのA評価⇒現役繁殖(ベガの孫娘)
◯マリアライト(エリ女、宝塚記念):適距離2200mの晩成タイプ、母系はミスプロ系×ネバベンのS評価⇒現役繁殖
●ミッキークイーン(オークス、秋華賞):距離万能の持続タイプ、母系はヌレイエフ×ミスプロのA評価⇒現役繁殖
●ショウナンアデラ(阪神JF):適距離1600mの早熟タイプ、母系はミスプロ×ヌレイエフのC評価⇒現役繁殖
●シンハライト(オークス):距離万能の持続タイプ、母系はサドラー系のA評価⇒現役繁殖
●ヴィブロス(ドバイターフ1800、秋華賞):適距離1800mの普通タイプ、母系はミスプロ×ヌレイエフのA評価⇒現役繁殖
●ジュールポレール(Vマイル):適距離1600mの晩成タイプ、母系はNダンサー×ミスプロのB評価⇒現役繁殖
 
<現役牡馬>  
●マカヒキ(ダービー):距離万能の早熟タイプ、母系はFデピュティ×RクエストのA評価⇒現役
●アルアイン(皐月賞、大阪杯):適距離2000mの持続タイプ、母系はAPインディ(Bルーラー系)のB評価⇒現役
●ダノンプレミアム(朝日杯FS):適距離2000mの持続タイプ、母系はロベルト系×ディンヒル(ダンジグ系)のB評価⇒現役
◯フィエールマン(菊花賞、春天):適距離3000mの晩成タイプ、母系はニジンスキー系×Pギフト系のA評価⇒現役
●ワグネリアン(ダービー):距離万能の持続タイプ、母系はキンカメ(ミスプロ系)×ヒムヤー系のA評価⇒現役
●ケイアイノーテック(NHKマイル):距離1600mの早熟タイプ、母系はミスプロ系×ダンジグのC評価⇒ 現役
●海外馬スタディオブマン(仏の中距離G1):適距離2000mの普通タイプ、母系はストキャ×ヌレイエフのA評価⇒現役
●ロジャーバローズ(ダービー):適距離2400mの普通タイプ、母系はダンジグ系×リファール系のA評価⇒現役
 
<現役牝馬>  
●アンジュデジール(JBCレディスクラシック):適距離D1800mの普通タイプ、母系はFデピュティ×ミスプロのC評価⇒現役
●ラヴズオンリーユー(オークス):距離万能の普通タイプ、母系はストキャ×ミスプロ系のA評価⇒現役
●グランアレグリア(桜花賞):適距離1600mの持続タイプ、母系はBルーラー系×ニジンスキー系のA評価⇒現役
●ダノンファンタジー(阪神JF):適距離1600mの早熟タイプ、母系はナスルーラ系×ネアルコ系のB評価⇒現役


いかがでしたでしょうか?ディープ産駒の活躍馬の傾向をザッとまとめると以下のとおりです。

適性距離はマイラーが15頭、中距離が13頭、長距離が5頭、万能型が10頭の中距離型オールラウンダーで、スプリントは苦手。
成長タイプは早熟型が14頭、持続型が12頭、普通型が11頭、晩成型が6頭で、仕上がりは早く春のクラシックは大の得意。
海外馬含む43頭のG1馬のうち、古馬の中/長距離G1路線(宝塚、春天、秋天、JC、有馬)を獲った馬はわずかに6頭のみ
※牡馬はスピルバーグ、サトノダイヤ、フィエールマン。牝馬はジェンティル、ショウナンパンドラ、マリアライト。

以上の結果から、ディープ産駒を一言で言い表すと、「仕上がり早で距離1600~2400mまでのオールラウンダーだが、ダートレースと短距離G1と古馬の長距離G1は苦手」ということになるでしょう。
(フェブラリーSとスプリンターズSと高松宮記念はいまだ0勝)

よくディープ産駒は牝馬に大物が出るが牡馬には少ないと言われてきましたが、そもそも牝馬三冠を達成してオルフェーヴルを破ってJCに勝ち、海外G1(ドバイSC)まで優勝するという化け物じみた活躍を見せたジェンティルドンナの成績が一頭だけ傑出しているのであって、ディープ産駒で他にG1レースを3勝以上した大物は牡馬・牝馬に関わらずまだいません。

牝馬ではJCでラブリーディやゴールドシップを破ったショウナンパンドラや、宝塚記念でドゥラメンテとキタサンブラックを破ったマリアライトが古馬G1を獲っていますが、牡馬でもジェンティルやエピファネイアやジャスタウェイらと好勝負を演じていたスピルバーグや、春の天皇賞に勝って凱旋門賞に挑むフィエールマンも出ているので、一般的に言われるほど牝馬偏重の傾向とは言えないと思います。
(サトノダイヤの有馬記念は3歳時にチームプレーを最大限に活かして勝ったもので、古馬G1奪取と言えるかは微妙ですが)
フェイエールマンとワグネリアンがあと1~2個G1を獲れれば牡馬の代表産駒になるでしょうし、今年を含めた残り2世代の中からも大物の出現に期待したいことろです。


ディープインパクトは現役引退後すぐに種牡馬となり、ほぼ毎年200頭以上の種付けをこなしてきて、昨年頸椎の不調で種付けを中止してから1年足らずで手術に踏み切り、急逝という形になってしまいました。

サラブレッドは馬主やファン、生産地といった人々の夢を乗せて走る経済動物という側面はあっても、無理な種付け数の実施による過労死のようなもので、ゆっくり余生も過ごさせてあげられなかったというのは酷な話です。
(牧場側も種付け料を徐々に上げ、昨年からは4000万円にまで上げて頭数の抑制に取り組んでいたそうですが・・・。)

ディープインパクトは文字通り最期のインパクトをもって競馬界に問題提起をして亡くなりました。彼の死を無駄にしないためにも、今後は人気種牡馬の種付け件数の抑制を含め馬産地の方々には熟慮して頂きたいところです。

現在、ディープやキンカメに変わって飛ぶ鳥を落とす勢いで種付け頭数が既に年290頭を越えているロードカナロアとドゥラメンテを筆頭に、240頭越えのルーラーシップとモーリス。
この辺りの種付け頭数の抑制が、来年以降に実施されるのか注目して見守りたいと思います。

そして、ディープインパクトの現役時代の素晴らしいレースシーンに回顧するとともに、心より冥福を祈りたいと思います。

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「ありがとう!そして、さようなら。ディープインパクトよ永遠に・・・」


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このたび一念発起して絵本を出しました。「星のゆうびんやさん ハイタツマン」平和のヒーロー、ハイタツマンがいろんな願いを届けます。
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